海上釣堀の釣り開始は、一般に、ブザーやサイレンで
開始が宣言されることが多いようです。
釣堀によっては、その日の早い時間に、
鯛を放流しておいて、活性を高めてくれているところもあります。
釣りを開始してから1時間くらいは放流がないのが一般的です。
前日までの釣り残しの魚も多く入っているケースがほとんどですので、
放流がなくても釣り物は残っています。
最初から青物を狙う方もいらっしゃいますが、
私はまず鯛狙いから。
最初は、練り餌を用いて状況を調査です。
練り餌は水中でバラけるようになっていますので、
寄せ餌にもなります。
ですから、状況を見ながら、あたりが出なくても魚を寄せることを考えます。
そのために餌切をしていきます。
自立の浮きを使うと、仕掛けを投入した状態で浮きが自立し、
錘が棚まで降りるトップの下まで沈み、
餌が棚まで降りるとさらに浮きのトップが一色分沈むというような
セッティングが出来ます。
これで、餌が棚まで降りたということがわかるのです。
特に冬場の場合は、鯛が動き回っていることは考えにくく、
目の前に上から落ちてきた餌があるとき反応するようです。
じっと餌を漂わせていても関心を示さない可能性が高いので、
しばらく待っても当たりが出ないときは、竿をあおって餌をはずし落とします。
この動作を餌切りとよび、釣りではよく使います。
練り餌で5,6回この動作を繰り返し、当たりが出なければ
餌をササミやエビに変えていきます。
ここまでで、だいたい当たりが出ることが多いです。
もし鯛がいれば、仕掛けを投入⇒浮きが立つ⇒錘の負荷だけ浮きが沈む
⇒餌の負荷分さらに浮きがしずむという段階から、
そのまま続いて浮き引き込まれるというあたりが出るはずです。
当たりが出ないようであれば、棚の点検をしてください。
浮きが水面下に入って止まってしまうような場合は、
鯛の口の中に針が入っていないことが多く合わせても
針掛かりせず抜けるものです(これを素針を引くといいます)。
この状態が続くようであれば、浮き下(棚)を30cmほどあげる、
付け餌を小さくする、針のサイズを落とすなどが効果的です。
とにかく手間を惜しまず、考えられることはやりましょう。
針掛かりした魚をバラスと活性が落ち、食いが止まることが多く、
最も注意すべきことです。
針を飲まれても釣り上げることを優先し、ハリスを細くするよりは、
針を小さくしていくことをおすすめします。
放流タイムが来て、活性があがれば
さらに釣果を伸ばすことは可能です。
冬場の釣りは、この釣り初めから2時間くらいの間がまず大事になります。